「介護」とは、ご高齢者または心身の障害により、日常生活を営むことが困難な人に対し、日常生活動作・家事・健康管理・社会活動の援助などを行うことをいいます。
その目的は、相手の自立を支援することにあります。
「介護」と「介助」は混同されがちですが、「介助」の持つ意味は「付き添い」「介添え」「サポート」といった実際に利用者様の食事や排泄、入浴などを助ける動作そのものを指します。
つまり、「介助」を通じて「介護」を実現するお手伝いをしていきます。
今後、高齢化はますます進んでいくといわれており、それによって介護の仕事はより需要が高まることが予想されます。
介護の仕事の経験を積み、スキルアップや資格取得をしていくことで、将来的に活躍できる場も格段に増えていきます。
さらに注目すべきなのは、医療・介護業界において、2005年から2015年の間でもっとも就業人数が伸びている年代が、60歳以上であるということです。
わずか10年で約68万人増加し、現在は約120万人のかたがたが就業しておられます。
介護は幅広い年代にチャンスがあり、人とふれあい、人と支え、自分自身も人間として成長できるやりがいのある仕事です。
コミュニケーション能力
介護を行う際に、利用者様と接する上で、コミュニケーション能力がとても重要になってきます。
「今日はいい天気ですね」「ご出身はどちらなのですか?」などの話題で利用者様を楽しませることや、利用者様一人ひとりの「悩み」や「希望」をしっかりと聞き取り、心の距離を縮めようとすることが求められます。
柔軟性
利用者様は一人ひとり違った人間ですので、介護職員に求めることもそれぞれ違います。
そのため、全員に同じ介助を行っていては不満を募らせる方も中にはいらっしゃいます。
機械的に動くのではなく、利用者様それぞれにあった対応を考えていく柔軟性を持ち、利用者様との信頼関係を築いていくことが求められます。